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チャイコフスキー未完交響曲

 モスクワーサンクトペテルブルクより帰国しました。
クリンにあるチャイコフスキー博物館よりチャイコフスキーのオリジナルを受け取り、補筆された2楽章を受け取りました。
(チャイコフスキーのオリジナル楽譜と同時にヴォガティレフ版を受け取りました)

作曲科の作曲専攻出身の私の感覚としては、作曲家の未完成の作品を後の時代が補筆完成し、発表する事には抵抗を覚えますが、
指揮者としては他の後期完成作品の研究的見地からしても、ぜひ知っておきたい作品です。
こういった相反する心境は何かとつきまとうのです。
特に、晩年の作曲家の作品の一環したテーマにおいて、なぜ ''未完成に終わった'' のかは最も本質的に感じ取る瞬間を感じます。
(マーラーのNo.10とはまた違った瞬間を感じます)

恐らく雄大な歴史の中では2006年版といわれるこの作品の2楽章の発表は11月6日チャイコフスキーの命日に、クリンにある国立チャイコフスキー博物館で
催されます。
全曲(3楽章)発表は2006年5月に発表される予定です。

当時パイオニアだったチャイコフスキーが現在 ''ロシアの魂'' として息づいているのかをも感じとりながら初演指揮に望みたいと強く思っています。


                                 2005年10月13日 西本智実

 

 

  
サンクトベテルブルクより

 この数日ロシアもずいぶん冷え込んできました。
短い秋が終わろうとしています。
モスクワでは『ジーズニ』のスコアの一部を受け取りました。
この作品の発表は、11月6日チャイコフスキーの命日に
彼の別荘だったクリンの付属ホールでとり行われます。
元気で帰国まで頑張ります。


                                 2005年10月6日 西本智実

 

 

  
公式ホームページリニューアルについて】

 こんにちは。
暑い日が続いておりますが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

この度、公式ホームページが新たに生まれ変わりました。
これからも皆様との良い交流の場になればと思います。

追伸
元気でプラハに行ってきます。

                                  2005年7月20日  西本智実

 

  
【2005年の西本智実

 去年(2004年)は本当に慌しく、「1年があっという間に過ぎ」ました。けれども逆に、「まだ1年経ってないのか」というような思いもあります。
ロシアと日本との往復も多かったですし、劇場の本番も増えました。最初は三つくらいのレパートリーを担当したのですが、今年は本格的に
ローテーションに組み込まれるのでもっと増えていく予定です。

モスクワからペテルブルクに住まいを移し、ペテルでは劇場の中に住んでいます。比較的長い時間劇場の中で過ごし、モスクワに仕事に行く、
またペテルに戻る、という生活です。そういう形で、拠点を持ちながら移動する、という仕方を体が覚えてきました。

で、やはり今年からは、劇場の指揮者として同じ演目が何回目か、ということが増えてきます。そのあたりはしっかりとしたレパートリー作りというのをしていきたい。

自分では何回か(本番を)振っていたものをレパートリーだと思い込みがちでした。しかし劇場では毎日毎回、出演するメンバーや歌い手さんが代わるわけです。
自分ではわかっているつもりですけれども、本当に毎日は振っていたわけではないですよね、中三日とか中四日で違う演目を振っていますが、
まだ慣れてはいないところがある。
劇場の指揮者とは、それにものすごく慣れている人ですから(笑)。
むしろヘンに慣れてしまって「作らない」ところもあると思いますし、その劇場の持つパターンで固まっているわけです。
外から来た指揮者はそこを憶えなければいけないという部分もありますし、「それは慣習であって、この演出では必要ないじゃない」、
と思うところもあるそこはどんどん直していきたいです。

これらのことをバランスを保ちながらやっていければ非常に恵まれた環境で仕事をさせていただいていると思っています。

最初の1回の本番だけではなかなかやり取りできないことも少しずつやっていけることが増えていけばいいな、と思います。

日本の本番は、去年よりすこし少ないかな。
ただ、訪ねる地方も増えています。内容として頻繁に劇場で振っているから、そういう向こうで培ったものをシンフォニーを振るにしても生かせればいいな、
と考えています。

あとは、音楽祭の予定があります。
ドブローニク、モスクワやペテルブルク‥。
8月8日にプラハ・プロムス音楽祭に行きます。
ほかにチャイコフスキー音楽祭やプーシキン音楽祭。
ペテルブルクは自分が居るから音楽祭に行った気はしませんが、9月のプーシキン音楽祭にはけっこうたくさんの企画にかかわっていくと思います。
劇場でも振っていますし、フィルハーモニアでシンフォニーも振る。できたら、私が、日本人の若い優秀な人を招けないでしょうか、
ということは言っています。

今年も、さまざまな演奏会場でお会いできればいいなと思いますしがんばっていきますので。

                                           西本智実

 


 
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