【 太陽と月 】
今年のクリスマスはベルリンで過ごした。久々にベルリンの我が家に戻ると部屋が
完全に冷えきっていて、しかも電気が切れていて冷蔵庫の中が恐ろしい事に
なっていた。(とても詳しくは書けません!)かなりぐったり思考能力がゼロ状態の中、
とにかく寒いのでベッドにコートやガウンを持ち込み、頭にスカーフを巻いてその日は
眠った。(サンクトペテルブルクの音楽院寮に住んでいた時に同じような記憶がある。)
この時期ベルリンの日の出は遅く8時すぎから朝焼けが見られる。
それは星と月がまだ光る夜空から現れる。
かつて私に「朝焼けはとても美しい」と言った人がいた。
まだ若かった私はその人の想いや、そしてそれの美しさを
何ひとつわかっていなかったように思う。
クロアチアの海辺の光景、
雪の中に緑が見えるアルプス山脈、
リンツで見たドナウ河の夕暮れ、
モナコの海の向こう側、
その朝焼けを見ながら色々な情景を思い出した。
年が明けたらいよいよ大きな旅に出ようと思う。
〜〜月夜の晩に 拾ったボタン
指先に沁み 心に沁みた。
月夜の晩に、拾ったボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?(中原中也「月夜の浜辺」)
2007年12月28日 西本智実