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「プラウダン」

「プラウダン」(ロシアの新聞)記事

2009年12月16日付

国立オーケストラ(ロシア国立交響楽団)に首席客演指揮者現れる

ロシア国立交響楽団は、73回目のシーズンをオデッサとキシニョフでの公演を皮切りに、モスクワおよびモスクワ近郊、トベリ、ヴォロゴツキー州およびシベリヤで演奏活動し 、最近では第10回「シェルクンチク(くるみ割り人形)」コンクールにも参加した。

以下は芸術担当主任のロシア人民芸術楽団首席指揮者のゴレンシテイン氏と私達が話し合った 新しい演奏、新しい構想についてである。

ー国立オーケストラはロシア、近隣諸国、遠方の諸外国の都市でたくさん演奏活動を行って来ましたが、オーケストラの公演プログラムは楽団員が何処で演奏するかによるのでしょうか。もしイエスなら、どのようなファクターが演奏曲目の選択に影響しますか。ー多くの場合、曲目の選択は招待者側によるのです。われわれも彼らの意向を聞かなければなりません。他の町や国々の聴衆と常時共にいる人達はその要求や好みを良く知っているからです。

例えば、12月に公演予定の中国では、チャイコフスキー、グラズーノフ、それにハチャトリアンなどのポピュラーな交響曲だけです。私自身そのようなプログラムにはそれ程近いとは言えないのですが、市場原理と言うものがあります。中国では歳末コンサートは聴衆に馴染みのある音楽でなければならないのです。私も妥協せざるを得ません。もちろん、これは演奏の質とは関係ありませんが。

ー国立オーケストラのモスクワ歳末公演ではアルゼンチンの作曲家のアルベルト・ヒナステルのバレー組曲「エスタンシア」が演奏されます。モスクワの聴衆に実質的には知られていないこの曲がプログラムに選ばれたのにはどのようないきさつがあったのでしょうか。 ーあるときラジオでこの音楽を聴いたのです。それは一風変わっていて、興味深く編曲されています。

それで、私は これをわが国の人々にも必ず紹介したいと思ったのです。ヒナステルの舞曲は、多分、一度もロシアで演奏された事はないはずです。実を言うと、12月27日に演奏する他の曲目もポスターで毎日見るような曲目もポスターで毎日見るような曲目ではありません。

ジヴェルスメント・ベンスタインなどによるショスタコーヴィッチのオペレッタ「モスクワ・チェリョームシキ」の組曲、シチェドリンのオペラ「愛だけでなく」からの組曲ーこれは3つのフラグメントで、ピアニストはアレクセイ・ボロヂンです。それにゲルシビンの協奏曲です。プログラムは年末のコンサートにしてはそれ程聞き慣れないものとなりましたが、気分としては「新年」なのです。ところで、以前はこれらスコアのどれ一つとして私のレパートリーになかったものです。こんな「初演の夕べ」は私には非常に面白いのです。

ー国立オーケストラには客演指揮者が出演することは少ないのですが、私の知るところでは2010-2011年のシーズンには楽団は首席客演指揮者を迎えることになりますね。それは誰ですか。

その権限はどのようなものになるのでしょうか。

ーそれは日本の西本智実さんです。日本でも、わが国を含めて国外でも知られた方です。

彼女は非常に興味深い創造的イデーとさまざまな作品に対して非凡な見方を持っておられます。

このような協力は智実さんにとっても、オーケストラにとっても互いに有意義だと思われます。

権限の事ですが、これは楽団の幹部と首席客演指揮者との間でも合意する事項なのです。

ビターリー・ナザローフ記

「プラウダン」

オーストリア新聞 (ツァイトゥング・エーステライヒ紙)

2007年4月20日付

西本智実に拍手喝采

気配りのきく女性指揮者と「虜」になったオーケストラ

ブルックナーハウスの聴衆が水曜日に体験した公演は、まさに格別なものとなった。

エネルギッシュなオーケストラ指揮者、西本智実は1998年から「この道で」活躍しており、文字通り「日本でもっとも有名な指揮者」とされている。

厳粛な燕尾服に細身を包み、威厳に満ちたその立ち振る舞いは、まるでロマン派風の美青年のように映る。

そのような彼女にすっかり魅了され、恍惚状態のブルックナー管弦楽団は、定期公演で西本の溢れ出る情熱と完璧な技術に身を委ね、普段とはまったく異なる響きを聞かせていた。セルゲイ・プロコフィエフの古典交響曲では作品が書かれた時代当時のアグレッシヴな雰囲気をかもし出し、モリス・ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調は、力強さと繊細さが際立っていた。だが唯一無二の格別な体験は、休憩後のチャイコフスキーの交響曲第 5番ホ短調だった。

オーケストラと指揮者は完全に一体となり、聴衆もこの壮大な音楽に飲み込まれ、外の世界が漠然としか知覚できなくなる錯覚にとらわれた。最後は、割れるような拍手喝采!

【公演名】2007年4月18日 ブルックナー管弦楽団定期公演

ブルックナーハウス リンツ(オーストリア)

「プラウダン」

ノイエス・フォルクスブラット紙

2007年4月20日付 フリドリン・ダーリンガー

日本からきた若い指揮台の魔術師 西本智実がブルックナーハウスで定期を指揮

ロシアで成功を収めている日本の若手女流指揮者が、言語の壁にも関わらず、リンツ市ブルックナー管弦楽団の心を掴み、印象的な演奏を披露した。効果的な構成のプログラムはまずプロコフィエフの古典交響曲ではじまり、巧みなアーティキュレーションで曲の構造を明瞭に浮かび上がらせた。

モリス・ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調は、印象派とガーシュウィン風のジャズの素材を織り交ぜた作品。

ベネデット・ルポは素晴らしいピアノを聞かせ、速い技巧的なパッセージも親密な叙情性も巧みに弾きこなしていた。西本の指揮はコンチェルトの間、曲相応にやや控え気味だったが、チャイコフスキーの5番で本領発揮。ブルックナー管弦楽団も、それぞれのパートが名演を披露した。

第2楽章では、ホルンが完璧なソロを聞かせ、低弦が滅多に聞く事のできない緊張感に満ちた素晴らしい響きを奏でた。

聴衆は驚きをもって、この若い指揮台の魔術師の類まれな表現力がオーケストラに伝わり、魅力的な演奏が具現化されていく模様に聞き入った。

拍手喝采!

【公演名】2007年4月18日 ブルックナー管弦楽団定期公演

ブルックナーハウス リンツ(オーストリア)

「プラウダン」

オーバー・エーステライヒッシェ・ナッハリヒテン紙(上オーストリア州新聞)

2007年4月20日付

ドリームチームがついに実現

リンツ・ブルックナー管弦楽団は、素晴らしいオーケストラとしてすでにその名を広く知られている。

しかし、今週木曜日、ブルックナーハウスで日本人指揮者の西本智実によって、その質はさらに高められた。

フランツ・ツァマツァル

理想的な指揮法、驚くべき表現力、そして徹底的に正確さを追求する姿勢が彼女の特徴だろう。

オーケストラとソロ奏者たち(とくにクラリネットとホルン!)も、最高の響きで、力強く、正確、かつ明瞭な演奏をきかせ、パート間の音のバランスも絶妙。作品の本質と行間が浮き彫りになる名演だった。

冒頭、プロコフィエフの古典交響曲が演奏されると、会場の期待感はいやがうえに高まった。

舞うような躍動感と透明感に溢れ、明確に、ハイドン風のユーモアを髣髴とさせるミニアチュアがひとつひとつ生み出されていく。

暗さとは無縁の心地良さに、どこまでも身を委ねることができた。

響きに対する卓越した感性。

ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調を弾いたのは有名なイタリアのソリスト、ベネデト・ルポだが、印象派の作品に相応しい彩りあざやかな、柔軟で細やかな響きをきかせていた。

そこには優雅な技巧性と響きに対する卓越した感性があり、独奏楽器でありながらも終始全体の一部であろうとする姿勢がうかがえた。

譜面に書かれた叙情性と細かい響きが常に聞こえてきたのもそのためで、極めて印象的な演奏だった。

そして最後にもうひとつ、さらなるクライマックスが我々を待っていた。チャイコフスキーの 交響曲第5番は、細部までしっかりと書き上げられた

「魂の絵画」のように緊張感に溢れ、豊な響きで、ときに激しく感情を爆発させ、力強く訴えてくる名演だった。

考え抜かれた全体像のコンセプトのなかで、驚くようなディテールに光が当てられたりするが、全楽章の根底に流れるのは魂の暗い響き。

オーケストラは徐々に緊張感を高めていき、心を揺さぶる明瞭で素晴らしい劇的な効果が生み出された。

その結果、実現した内容の濃い演奏は、今後も末永く人々の記憶に残るだろう。指揮者、ソリスト、そしてオーケストラは拍手喝さいを浴びた。

この指揮者とブルックナー管弦楽団がなるべく早く、再会することを願って止まない。

【公演名】 2007年4月18日 ブルックナー管弦楽団定期公演

ブルックナーハウス リンツ(オーストリア)

「プラウダン」

Monaco-Matin紙

2007年9月17日朝刊

日本人女性と共にシーズン到来

モンテカルロ交響楽団のコンサートシーズンが 9 月 30 日にピアニスト・ルガンスキのコンサートで開幕する。昨日、それに先駆け特別公演がレーニエ3世ホールで開かれた。

コンサートの指揮者は予想外の若い日本人女性、西本智実であった。彼女は日本ではスター的存在である。西本は、スパンコールが輝く燕尾服にパンツ姿という男性的な服装で現れた。

この美しく柔軟なシルエットの若い女性がどのように指揮棒を振るのだろうか?

彼女の指揮のもと、オーケストラはうまく演奏できるだろうか?と懸念を抱いたが、それは杞憂であった。テンポが遅くなり、クレッシェンドに向けて歪まない見事な音の響き。彼女とオーケストラとの呼吸も抜群で、『マ・メール・ロワ』、『カルメン組曲』、『新世界より』、そしてアンコールではドボルザークの『スラヴ舞曲』を披露し、熱狂的に聴衆の心を捉え大成功に終わった。

永遠の力を持つ指揮者による公演であった。

【公演名】2007年9月16日

モンテカルロ交響楽団

レーニエ3世ホール(モナコ)

「プラウダン」

モナコマタン誌

2008年6月8日付

指揮者は日本人女性

金曜夜、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団はレーニエ3世ホールを埋めたほぼ満員の聴衆を前に、指揮者としては稀な存在である若き日本人女性、西本智実に率いられ演奏を行った。 すらりとした体に女性的なシルエットの燕尾服をまとい、演目のテンポに沿って揺れるロマンティックな髪。 しなやかな姿と力強い指揮のコントラストに注目が集まった。

彼女の指揮の下、ドヴォルザークの有名な曲目『交響曲9番 新世界より』は引き締まった音調と正確な音から始まり、聴衆はその演奏に高揚し陶酔していくだけであった。

西本智実は日本ではスター的存在であり、コンピューター、自動車、バイク、電化製品の大手企業の広告にも登場している。

モンテカルロ・フィルハーモニーとの日本ツアー

西本の指揮の下、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団は6月16日から7月2日の日程で日本ツアーを行う。ツアー開始までにオーケストラ隊と西本は懇意になる時間をすごすことができるであろう。 日本ツアーでの独奏を担当するのは、日本屈指のギタリストのひとりであり、その演奏で神童といわしめた村治奏一。金曜の夜は彼の演奏を聴くことが出来た。

村治は有名な『アランフェス協奏曲』の演奏し、その繊細さを表現した。この作品のテーマは緩急の少ない音楽へと形を変えていくことである。このようにしてクラシック音楽は圧倒的な美しさによってリスナーを魅惑していくのだ・・・。

【公演名】2008年6月6日(金)

モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 定期公演

モナコ レーニエ3世ホール

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